【札幌市手稲区】手稲山口「山口処理場」に北海道新幹線トンネル工事の要対策土、処分場着工へ
北海道新幹線の延伸による小樽~札幌間のトンネル工事で出る要対策土の処分について、札幌市と鉄道運輸機構が、札幌市手稲区山口地区の山口処理場に処分場を着工することで最終調整をしていることが、2021年6月10日、報道により明らかになりました。
号外NET札幌市西区・手稲区では、これまでも北海道新幹線工事の要対策土の問題をとりあげてきました。
北海道新幹線の札幌~小樽間212kmは、その8割がトンネル工事となり、掘削で出る土には自然由来の鉛・ヒ素などの重金属が含まれる「要対策土」であることから、その処分場の受け入れ候補地が住民の反対運動などにより難航していました。
自然由来の重金属などを含む土は国内の多くに分布し、建設工事の際にヒ素などの流出の恐れがあります。(重金属の多くが人体に有害)
土壌汚染対策法の基準値を超えるものは「要対策土」として対策する必要があり、仮置き場を一時的に設置し、後で土や舗装で覆ったりなどの対策がとられます。
要対策土の最終処分地は、これまで手稲区金山地区、山口処理場、厚別区山本地区が候補に挙がり、候補地とされる地区では住民説明会が行われていました。
2021年3月に山口処理場が最終候補地という方針が固められ、住民説明会が行われ、要対策土は二重の遮水シートで封じ込め、地下水などに漏れ出す心配がないと説明されました。
今回、処分場として決定された山口処理場は、札幌市の燃えないゴミ(ガラス・陶器類等)や産業廃棄物の埋め立て処分場です。
手稲山口地区は、古くからスイカやカボチャなどの野菜の生産地であり、すぐ隣は小樽市で、海水浴場「おたるドリームビーチ」すぐ近くです。
野菜の生産への風評被害や、海への影響がないのか、農家さんや周辺住民が不安になるのも当然です。
しっかりと安全に処分されるよう、私たち手稲区民は見守っていかないといけませんね。
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