画像はイメージです

中央区南1条西2丁目、札幌市民に古くから「池内さん」と呼ばれ、親しまれていたIKEUCHI GATEが2020年6月21日をもって営業を終了しました。
建物老朽化による耐震問題などもあり、新ビルへの建て替えの予定です。
向かいのIKEUCHI ZONEは、変わりなく営業を続けます。

IKEUCHI GATEは、丸ヨ池内（本社：札幌市中央区）がGATEとZONEの2ビルを運営しています。
今回取り壊しとなるIKEUCHI GATEの場所に池内金物店として明治26年（1893年）に創業しました。

南1条のIKEUCHI GATEが今日を最後に閉館。今後は向かいのIKEUCHI ZONEで営業を続けます。

明治26年（1893）に丸ヨ池内金物店が創業されてから127年、金物店からデパート、ファッションビルへと業態は変わりながらも、あの角に「池内」があるのが札幌っ子の当たり前でした。 pic.twitter.com/kKUAJ1Aeaw

— 和田 哲／ブラサトル (@Satoru_Wada) June 20, 2020

昭和28年（1953年）に現在のビルが竣工され、増改築を繰り返し、昭和48年（1973年）に現在の地下1階・地上8階の建物になり、百貨店「丸ヨ池内」（池内デパート）となりました。

2010年、リーマンショックで撤退した札幌アルタを継承し、IKEUCHI GATEとし、その際にIKEUCHI ZONEに名称変更されました。

現在ではファッションビルですが、元々は百貨店・金物店だったこともあり、昔はデパートなのに、金物や家具が充実していたそうですよ。

また、札幌市民に「さん」付けで呼ばれるデパートは「丸井さん」と「池内さん」だけです。（例外として古くからあることと、この二つに近いことから三越にも「さん」をつけるご年配の方もいます。）
札幌駅前のデパートで「大丸さん」「東急さん」と聞くことはないですよね。
札幌で創業され長く愛されてきた証拠でしょう。

昭和28年（1953年）竣工ということで、築67年・・増改築を繰り返してきたことで、震災後厳しくなった耐震問題に心配が出てきたということでしょう。

先月閉館したススキノラフィラも築46年でした。

【札幌市】ススキノラフィラが閉店、46年の歴史に幕。建て替えの予定です。

高度成長時代に建ったコンクリート高層建築が、そろそろ役割を終える時期なのかもしれませんね。

池内も、21日で閉店。
ラフィラに続き、当たり前にあった建物が失くなっていきますね。
変わりゆく、札幌の街並みなのです pic.twitter.com/dxj3nUCA8l

— takaaki【最近、noteで絵日記ブログはじめました】 (@takaakiroom) June 18, 2020

建て替え後も、丸ヨ池内で運営するファッションビルの予定とのことですが、現在のところ詳しいことは未定です。

向かいのIKEUCHI ZONEも、にぎわっていますが、百円ショップの撤退や、地下～2Fまでテナントで入っているZARAを運営するインディテックスが、世界で1200店舗を閉店し、オンライン通販に特化した新店舗型460店舗に切り替えることを発表しています。
札幌店が対象になるかは、現在のところ解っていません。

前の記事へ

記事一覧へ

次の記事へ